Ollama 0.34.3のthinking metadata分析

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Ollama v0.34.3の/api/showが返すthinking values/defaultと、Chat/Generate requestでの値の指定を区別し、未測定の性能範囲を整理します。

/api/showによる設定候補の取得と、thinkを指定した推論APIへの要求を別の経路で示す図解

先に結論

この記事の判断: GLM-5.3-Flash cloudをOllama経由で使う人は、対応する正式版の/api/showでmodel別thinking valuesとdefaultを確認し、返された値を用途に合わせて推論requestへ指定する。品質や速度の順位は付けない。

対象model: glm-5.3-flash:cloud(対象のOllama cloud tag、reasoning effort low/high/max)

対象機器: Ollama 0.34.3 stable client/macOS・Windows・Linux/推論weightとGPU memoryはOllama cloud側で非公開

2026年9月19日に公開された正式版v0.34.3は、modelが対応するthinking valuesとdefaultをPOST /api/showおよびollama showから取得できる変更を含みます。このmetadata取得は推論APIの呼び出しとは別です。Chat/Generate requestでは、metadataで確認した値を個別に指定します。

訂正(2026年10月2日): 初稿はmetadataの提供をv0.34.3-rc1での変更として説明していました。正式版v0.34.3は9月19日に公開され、release noteに/api/showのthinking controls/defaultが記載されています。release note本文はGETと表記しますが、同版のAPI docsはPOST /api/showを定義しているため、本文はAPI docsのmethodに合わせました。API面の説明も、model情報の取得と推論requestを分けて修正しました。

公開時点の確認日: 2026年9月21日(Asia/Tokyo)
検証区分: 公式GitHub release、merge済み実装PR、v0.34.3 API docsを照合した公開仕様の机上調査です。KFB実測はありません。
測定区分: benchmarkStatusはnot-measured。compatibilityとavailabilityだけを仕様として比較します。
未検証: 実機のAPI応答、OS別binary、client UI、model品質、TTFT、prefill、decode tok/s、inter-token latency、throughput、peak RAM/VRAM、power、価格、rollout地域。

比較対象と測定条件

項目固定した値確認元
model/revision/artifactglm-5.3-flash:cloud。cloud側weight revisionとartifactは非公開Ollama model page。ローカルGLM weightは対象外
runtime/backend/versionOllama v0.34.3正式版client。推論backendはOllama cloud側0.34.3 release/v0.34.3 API docs
quantization/dtypecloud artifactでは非公開比較対象外。ローカルartifactへ一般化しない
hardware/memory/OS/driverclientはmacOS・Windows・Linux。server GPU、driver、RAM/VRAMは非公開release配布範囲とcalendar device target
context/input・output token/promptmodel pageの1M context表示は背景情報。比較用token数とpromptは未設定性能測定を実施していない
sampling/thinkinglow・high・max、defaultはmax。unsupported nameはmodel defaultへfallbackする仕様PR #18473
batch/concurrency/warm-up/反復未設定、0回KFBのrequest logなし

0.34.2は2026年9月15日、PR #18473は9月18日、正式版v0.34.3は9月19日に公開されました。v0.34.3のrelease noteがmetadata機能を説明し、/api/showの応答例を掲載しています。KFBは0.34.2のAPI responseを実測していないため、旧版のmetadata有無は実機確認済みの結果として扱いません。

ベンチマーク結果

性能benchmarkは実施していません。以下は公式仕様で確認できたcompatibilityとavailabilityの差だけです。

測定区分対象compatibilityavailability性能値出典
公式仕様Ollama v0.34.29月15日公開の比較用旧版。API responseはKFB未実測2026年9月21日記事公開時点の履歴比較未測定公式release
公式仕様Ollama v0.34.3+glm-5.3-flash:cloudPOST /api/showがlow・high・maxとdefault maxを公開2026年9月19日公開の正式版未測定公式release
公式実装PR #18473optionalなthinking object、named level、model default fallback、既存modelの挙動維持mainへmerge、12 checks passedの表示未測定公式PR

12 checks passedはPRの検査状態であり、Mac、Windows、Linuxの全構成やGLM cloudの応答品質を保証する実機benchmarkではありません。v0.34.3 release noteとAPI docsはmetadata仕様の根拠ですが、KFBが実機でAPIを呼び出した結果ではありません。0.34.2のAPI responseも未実測のため、0.34.2でのmetadata不在を観測事実として主張しません。

metadataがclientへ届く範囲

  1. model定義が対応するthinking valuesとdefaultを持ちます。
  2. Ollama serverの/api/showとCLIのollama showがoptionalなthinking objectを公開します。
  3. clientは値を固定リストとして持たず、modelごとの選択肢を構成できます。
  4. ollama run --thinkはnamed levelをserverへ渡し、対応しない名前はmodel defaultへ戻す仕様です。

PRは、認識済みの古いlocal templateへmodelを再取得せずmetadataを付ける範囲にも触れています。ただし今回の記事はglm-5.3-flash:cloudに固定しているため、その仕組みから任意のlocal modelがlow・high・maxに対応すると推定しません。POST /api/showは選択可能な値を調べる情報取得面です。推論は別のPOST /api/chatまたはPOST /api/generate requestで行い、そのbodyへmetadataで確認した値をthinkとして渡します。

機器ごとの適性

機器/環境対象model判断段階向く用途避ける条件
macOS・Windows・Linuxのclientglm-5.3-flash:cloud+0.34.3 stablemetadataを確認対応値を取得して推論requestへ反映する性能向上をmetadataだけから推定すること
local GPU/CPU、offline環境今回のcloud tagは対象外判断不可なしcloud情報からVRAMや速度を推定すること

MacとGPU serverの自己host候補は、GLM-5.3-FlashのGPU・API選びとdtype・runtime比較で扱っています。今回のcloud control情報をFP8/BF16の必要VRAMへ転用しません。

結果を適用できる範囲

確認済み事実: 正式版v0.34.3はrelease例で、GLM cloud tagのlow・high・maxとdefault maxをPOST /api/showのresponseとして示します。PRはvalues/defaultをAPIとCLIへ出し、clientがmodelごとにcontrolを構成できる範囲を説明しています。

開発元の仕様説明: named levelをserverへ渡し、unsupported nameをmodel defaultへfallbackし、metadataを持たないmodelは既存挙動を保ちます。

KFBの判断: まずmodelのmetadataを確認し、返された値から目的に合うものを選んで推論requestへ指定します。low/high/maxのどれが短い対話や複雑なcodingに適するかは利用者が同一条件で検証する開始仮説であり、同条件の測定がないため品質、latency、費用のrankingは作りません。

適用外は、別model、別tag、後続version、local weight、別server backend、model pageの価格変更です。cloud側のweight revision、quantization、server GPUも不明なので、321Bという表示からpeak memoryや電力を概算しません。

再測定する方法

再測定では利用する正式版とmodel tagを記録し、同じ日、同じaccount、同じglm-5.3-flash:cloud、同じpromptを固定します。まずollama --versionとPOST /api/showの全responseを保存し、その後にPOST /api/chatまたはPOST /api/generateへ指定したthinking level、終了状態を別に記録します。品質を比べる場合は、期待条件を先に固定し、low・high・maxを順序入替して複数回実行します。

TTFTはrequest開始から最初の出力、decode tok/sは生成token数とdecode区間、費用はproviderの当日明細として別々に記録します。server hardware、prefill、peak memory、powerがproviderから得られなければ空欄のままにします。公開する場合はmodel tag、client version、OS、prompt、入力/出力token数、sampling、batch/concurrency、warm-up、反復回数を一緒に示します。

設定を再利用する場合でも、Ollama Modelfileガイドのparameter固定とcloud側metadataを同じものとして扱いません。変更後に問題があれば保存済みの直前版へ戻し、従来modelの疎通だけを確認します。

モデルと機器を先に選ぶ

利用者向けの選択順と最短確認は、同じテーマの実用ガイドから確認してください。

参考資料

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